TT8N Quattroはリアのコントロールアームが4本あります、私は先に2本だけ交換して思いのほかトーとキャンバーが治まったのでこれでいいかなぁと思っていたのですが、ダメですねぇ。
乗ってると挙動がピーキーというか暴れるというか、そして極めつけは高速でハンドルが少しだけブレるというか、プルプルと手に振動がくるので、明らかにアライメントがズレてるんだろうなぁと思っていました。
やはり、こういうのは雰囲気じゃなくてしっかりと数値にしてやらないと。
そのせいで結局右後ろのタイヤの内側だけやたらと削れてしまっていました。
1年前に交換したばかりですよ?ありえない笑
リアからばかり見てるとフェンダーに対して真っ直ぐだからトーが真っ直ぐかな?と思ったのですが、前からよーく見るとキャンバーを起こした際にトーがインから逆にアウトに向かってるようにも見えます。
私的にはトーはもちろんの事、キャンバーも0度が良いのです。
という事で、トータルアライメントを実施しようかと思っておりますが、どうせアライメントをしてもらうのであれば4本ともコントロールアームを取り付けてしっかりと調整してもらった方がいいに決まっているので交換です。
予めアライメントの日の予約はしてきました。結構予約が埋まっていていきなり行ってすぐできる訳じゃないし、交換してから予約ではアライメントがぐちゃぐちゃな状態で当分走らないといけないのでなるべくアライメントをする日の寸前で交換した方が良いわけです。
そのためギリギリになってからこのコントロールアームを取り付けることにしました。
TT8Nクワトロのリアはマルチリンクです。
この手の物のアライメント調整は色々とアームをいじらないといけないので厄介です。
パッと見てこっちがトーでこっちがキャンバーね
とはいかないのですよ、片側2本のどちらも調整をしていかないといけないものだと思います。
なので自分で一撃で決めることはまず無理だし、上げて調整して上げて確認してまたあげて微調整してを繰り返して行わなければなりません。
やはり、ここはお店にやってもらうしかありませんね。
さて、交換ですが、意外と難儀しました。
というのも、
ちょっと分かりにくいかもしれませんが、リアの足回りを取りまとめているサブフレームがあるのですが
これを止めているボルトが邪魔をしてコントロールアームを止めているボルトが抜けないのですよ。つまり、先にこのボルトを抜いてからコントロールアームのボルトを抜かないといけないのです。
それで、このフレームとかのボルトってのは…
取ってしまうと穴がズレたりして二度と入らなくなったりしてしまう可能性があるので怖いのですよ。
しかし、この画像をよーく見ると4本のボルトで止まってるので、3本を残しておけば1本抜いても穴がズレることはなさそうです。
という事で、まず最初にサブフレームのボルトを抜いて、すかさずコントロールアームのボルトを抜いたらすぐさまサブフレームのボルトを締め直してからジャッキで上げてコントロールアームのハブ側のボルトを外してコントロールアームを取り替えるという作業にしました。
途中経過の写真はあまりないのですが、サブフレームとボディーを止めているボルトもコントロールアームのボルトも全部18mmです。
しかし、上側(今回交換するアーム)のボルトは狭い所にあるので、18mmのメガネががあるといいと思います。
締め付けトルクは70N・mですが、その緩いトルクゆえに緩み防止がかかっているので結構硬いです。
ホイールを外した方がやりやすいです。純正はこのブッシュを取り囲むような作りになっているのでボルトを外してもすんなり上にしっぽ抜けないので、マイナスを差し込んで少し広げてから上に引き抜きます、ここが外れてしまえばボディー側の方もすんなり抜けます。
アームを交換したら一応念の為に0G締めを行います。70N・mで締め付けます。
これは、締め付けすぎるとアームが動かなくなるのでトルクはしっかりと守った方がいいです。
なので、ネジ緩み止めを塗っておくといいでしょう。
この辺りは交換したら二度と触らない位の物ですから。
片側ずつやります。
慣れれば1時間もあれば無事に終了できます。
こうして、無事に4本のコントロールアームを、交換出来ました。
このコントロールアームは純正と比べると少し重いです。
純正は1本あたり1.4キロで、今回のコントロールアームは2.3キロですので、1本あたり0.9キロ重いです。
なので、車重が3.6キロ重くなります。
簡易的なセルフアライメントですが、ロッド長は変なことをするとまずいので純正と同じ長さにしてとりつけましたので、そこまで変に狂ってはいないと思われます。
また、左右同じようにしたので多分…
しかし、こういうのは左右で多少違いがあるもんなので…
まぁ、どちらにせよ今度四輪アライメントを行うのでそれまでの我慢ですね。