ブレーキを踏むとキーキー音がするなと思って思い返してみると、フロントはだいぶ前にローターとパットを交換していたけれど、リアはパット残量があったからそのままだった。
調べたところ、フロントローターとパットは2018年5月に100300km辺りで交換している。
そこから4年約3万km走行してしまっている。
というか、4年乗って3万kmかぁ、だいぶ緩く乗ってるなぁ。毎日片道10キロ弱の通勤ではこんなもんです。
パッとみた感じリアパット残量はそんなに減ってないように見える。
しかし、それよりローターのサビや磨耗が気になったのでちょうど来年車検もあるので、早めに交換することにしました。
必要な物
- 13ミリのソケット
- 8ミリの長めの六角レンチ
- ブレーキパット1J0698451 マイレ製
- リアローター8L0 615 601B マイレ製
- プラスドライバー
- サイドブレーキ兼用リアブレーキキャリパーピストン戻しSST
- トルクレンチ
- スポイト
- ウェス
- パーツクリーナー
- タイヤを外すので十字レンチかインパクトレンチ
- 17ミリソケット
早速交換します。
国産車ではあまりローターの交換はしないかもしれないけれど、ドイツ車はパットとローターを削りながらブレーキをかけると比喩されるほどローター交換も頻繁に行われるパーツです。
リアのパット交換は少し厄介でリアはサイドブレーキと兼用しているのでピストンを回転させながらじゃないと縮めて行けない。
そこで、今回はピストン戻し用のSSTを手に入れることにしました。
APに売っていたキューブタイプの物で6面あるので何種類かのピストンに対応している、700円弱と手に入れやすい価格なのも良かった。(しかし、後々これだけでは作業は出来なくて結局買い直したんだけれども…)
早速交換に移ります、まずリアをジャッキアップするのはフロントをあげるのと違いリスクがある。それはサイドブレーキはリアにしかからないからリアをそのままあげると車は前後します。
なので、必ず輪止めをフロントタイヤにかけてから上げる事です。
それに、今回はリアブレーキ関連の交換なのでサイドは引きません、輪止めとギア入れで動かないようにするしかありません。
念の為に3輪に輪止めをかけました。
今回は最近手に入れたお気に入り工具の100V駆動のインパクトレンチを使ってホイールボルトを取り外します。
このインパクトレンチ相当古い?感じですが、いい仕事してくれます、平然と120N・mで締まってるホイールボルトを緩めることができます。
もう流石に十字レンチなんかで緩めると腰が痛いし手のひらも痛くなるし。こういったツールがあるってのはとても便利ですね。文明の利器無しには整備できませんよ。
なので、ササッとホイールを取り外します。
キャリパーは自体は裏のボルトが8ミリの六角レンチでとれます。上下2本を外せば取れます。
しかし、今回のようにローターが削れすぎて耳が出てるようだとそのままは取れませんのでキャリパーをばらす必要が出てきます。
下側のネジは長い柄の方を使わないと届かないのでメガネか何かで延長して力をかけないと外れないかもしれません。
下側を緩めて外してフリーにしたら
上も少し緩めておきます。
それからキャリパーをばらすことにします。
13ミリのレンチで外せます。
ここを外すとフリーになるのでキャリパーが外れます。
キャリパーは取り外してそのままぶらぶらさせておくとブレーキホースに負荷がかかると困るのでちょっと台の上にでも置いて負担がかからないようにしておきます。
パットは簡単に外れますね、というか、パットは思いのほか減ってないからまだ交換しなくてもいいかも?
あんまりリアはブレーキしてないのかな??
それともローターは変えずにパットは1度交換してるのかも?
時折ブレーキの効きがイマイチだなと思う時があったのは否めません。
とりあえず、先にローターを交換します。
しかし錆がすごいですね、フロント同様にネジ1本外せば取れます。
が、お決まりで固着してますので、簡単にはローターが外れないのでクレ556の類を散布します。
少し置いてから裏からハンマーで軽く叩くと外れます。
こういう時に見える範囲で綺麗にするといいと思います。
特に、ハブの部分はサビが表面に出てたりしてそのサビのせいでスペーサーが固着したりします。
おかげで外そうとしてマイナスをぶっ刺したらスペーサーのハブをぶち破ってしまい1枚ダメにしてしまいました笑
新品は綺麗ですね、そして、今まで使っていたローターは限界を迎えてるんじゃないかと思うくらい耳が出ちゃってるし、サビが凄いし。
パット交換に移ります。
予めブレーキフルードが溢れないように先にスポイトで少し抜いておきます。
それから、ブレーキフルードの蓋を開けて周りにタオルなりで養生しておきます。
このフルードはご存知の通り塗装面に着くと塗装を侵してしまうので注意です。
しかし…ここからが大変でした。
というか、1度断念せざる負えないことに。
まず第一関門、キャリパーピストンを戻すツールがハマらない。
キューブタイプですから6面あるのにどれもハマらない。
キューブは、基本対角に2個爪があるタイプですが、5面合わず、1面だけ爪が4つのがありましたが、どうやらこれの爪を2個にすればハマりそうかも?と思い
仕方なく、4つ爪があるところの対角2つをサンダーでカットすることにした。
するとちゃんとハマるようになった。
ここまではまぁ良かった、右回し、つまり時計回りに回していくとだんだんピストンが戻っていく、良かった良かったと安堵したのはつかの間
問題は最後の最後ピストンを思いっきり縮めるところでやはり、ピストンを戻す方向に圧力をかけながら回さなければならず、手で回して縮めようとしても全く縮まりきらないのであった。
仕方なく急遽ピストンを回しながらさらに戻していけるSSTツールを買うことになってしまった。
出費がかさみました。
これが高いから安いキューブのやつを買ったのになぁ。この辺は勉強不足が悪いですね。
結局何とか出来ないかなぁともがき2時間以上かかり、夕方になり暗くなってきて寒くなってきたし作業は出来ないし、どうしようもないのでその日に交換しきれなかったので、次の日に持ち越し。
次の日SSTが届いたので早速作業再開。
楽勝すぎて…最初からこっちにするべきだった。
しかし、押し縮めながら回すとなると多少なり力が必要ですね。因みにこれは対応タイプが2つしかないし、先に買っていたキューブタイプのものも取り付けて使用できるのでまぁそう考えたら多様性を得られたと思えばいいかな。
と言っても誰かの車をやるわけじゃないんだけれども。
だいたいこの位まで縮めればOKです。
あとは分解したキャリパーを組み立てて、パットを取り付けて元に戻していくだけです。
足回りもそうですが、ブレーキ関連もしっかり適正トルクで締め付けましょう。キャリパーをばらす時に外した13ミリのネジは16番のネジで、35N・mで締めつけです。
キャリパー本体とアームを止めているネジは13番のネジで65N・mです。
また本来は?パットに泣き止めを塗ったりするのでしょうが、マイレのパットにはズレ止め?みたいな両面テープみたいなのが付いていたのでまぁ塗らなくても?と思いそのままつけました。
多分大丈夫でしょう。
しかし、リアはキャリパーにしっかりと固定されている感じではなく、あくまでキャリパーにハマってるだけで、それが外れないのはローターとキャリパーに挟まれているからという構造なのでパットがズレたりしやすく音がしやすい構造なのは否めません。
さて、取り付けが終わったら終わりではありません。
エンジンをかけてブレーキペダルを踏みます。
おそらく最初はスコンと奥まで行ってしまいます。
数回踏むと段々と普段のブレーキ感に戻ってきます。
その後もずっと何回もブレーキを踏みます。
ある程度強く踏んでしっかりとブレーキがかかってるなぁと思ったら今度は走行チェックです。
が、いきなりスピードを出しては行けません。
まず、ちょっとだけ動いでブレーキを踏みます。
ちゃんと効くか確認して、また少し動いてブレーキ。
ちゃんと効いてたらブレーキフルードを足すか戻すかしてキャップを閉めて。
それからゆっくりと走り出して実走ブレーキします。
ちゃんと止まるか確認します。
しっかりと止まるか、ブレーキを引きずってないか確認します。
サイドブレーキの引きしろも遊びが多すぎないかチェックします。
大丈夫なら大丈夫です。
しかし、慣らしが必要ですからいきなり思いっきり急ブレーキ等はしない事です。
ゆっくり当たりが出るようにするブレーキを心がけて少しの間走るのが良いでしょう。
オマケ
今回は取り外したついでにイエローのキャリパーに飽きたのでバイオレットパープルにしてみました。近くで見ると粗が目立ちますが、遠目に見れば、まあ何とか笑
自己満なんですが、そういうのも大事です。
最後にお決まりですが、作業は自己責任の元、安全を最優先して少しでも不安がある場合はプロにお願いしましょう。
今回のように下調べしないで居ると専用工具が足りなくて出来なかったとかしくじったとかになり、作業が完了しない恐れがあります。
次回は、ルーフの塗装か、ラッピングシート貼り付け。
フロントキャリパーの塗装
ですかねぇ。