なんかやった時の記録

誰かの役に経つかはわからないけれど、私と同じ趣味の人には分かるようなブログにしたいと思います。

AUDI R8用強化イグニッションコイル取り付け

今年の3月にプラグのギャップを調整し通常0.7〜 0.8mm位のギャップを1.0mmに調整しました。

 

トルクが上がって中々いい感じだったのですが、ココ最近になり、失火のエラーが出まして、というかエラーを調べたのは事が起きたからでありますが。

チョイがけをした後、次の日の朝エンジンをかけた所、初爆の後すぐにストール、その後再度セルを回したらエンジンがかかりそうになったのでアクセルを煽って何とか復帰、その後アイドルが乱れてブォンブォンとタコ踊りすることになる、そのまま走り出して温めてやった後は症状なし。

しかし、エンジンストールまで行かないものの、コールドスタート時にアイドルのタコ踊りが時たま起きるようになりました。

でも、いわゆるエンジンマークみたいなチェックランプはつかないんですね。

この方1度もエンジンのチェックランプがつかないのでLEDが切れてるのかもしれませんね笑

結構このTTはチェックランプが着くことが多いみたいですから。

その時点で失火か、二次エアか、との検討をつけていた所、失火と。

確かに、6番の熱価が純正なのに7番を取り付けてさらにギャップまで広げてさらに通勤だけだと…なんせ、AZのモリブデングリースをぶち込んだ事で滑らかになっちゃったので結構1つギアをあげて走ることがあり平気で1500rpm以下で巡行しちゃってるのも影響して燻っているのかもしれません。

ということで、たまにはと思ってちょっと2000rpm以上で流してみたり高速にのってフル加速してみたりしていた所、やはり調子が良いようで…

因みに、プラグギャップ1.0mmは本当は1.1mmにしたかったのですが、

いきなり上限とも思われる1.1mmに合わせると失火するんじゃないかと思って1.0mmにしておいたわけです。

特にターボ車は燃調も濃い目、タービンによる風速も早いので、NAと比べるとギャップが広くすると火花がしっかり飛ばず失火する傾向があるとの事。そこで、ターボ車はギャップは狭い傾向にあるようです。

しかし、狭いと今度は火花が飛んでる空間が狭く消炎作用が起こるので爆発の広がりが悪くなるわけです。

そうなると爆発力が弱くなるのでパワーが上がらなくなります。

つまり、出来ればプラグギャップは広い方が良いので点火力を上げてプラグギャップに負けずにしっかりとスパークを出してもらえれば良いわけです。

基本的に点火力に関するチューニングでデメリットはプラグやコイルの寿命が短くなるということ以外ありません。
そんなこんなで前々からこの辺の点火に関するチューニングは目を通してはいたものの、オカダプロジェクツのプラズマダイレクト等の強化コイルはものすごく高く躊躇していたのですが、同じAUDIでR8のコイルがものすごく純正品にしてはハイパワーなコイルだとの情報を得たことで同じAUDIならもしかしたらカプラーが合うからポン付けできるかも?
と思ったら案の定コイルのカプラー形状が同じなのでポン付け出来るのでこれはと思い重い腰をそっとあげることにしたのです。

 

ただ、もちろんポン付けと言っても何もかもまんまとは行きません。特に私のTTは初期型で、エンジンヘッドが違うのでR8のプラグを入れたら恐らくブカブカガバガバです。
なので、ECSからも1.8Tに2.0TFSI系のコイルを取り付けるためのキットが売ってるんですよね。
コイルとそのブカブカになる所を埋めるキットで34000円位ですかね。それと送料がかかります。
馬鹿みたいに高い。
さすがにプラズマダイレクトを入れるコストよりは安く現実味がありますが…
それにしても高いのでとりあえず、コイルだけゲットしてきて後のことはなんか適当にDIYで取り付けることにしようと模索していたところ、R8のコイルを強化したコイルを発売してる所がありました。

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H•S•Pというメーカーの強化コイルです。
4本で送料無料で14000円
純正を4本買うより安いじゃないか…
ということで、冒険してみました。

 

以下抜粋です。

強化スパークイグニッションコイル
このイグニッションコイルはベースが高スペックコイルですので
強化コイルでも大きく2次電圧を上げる必要がありません。
ノーマル比最大10%UPの強化コイルになります。

ということです。

因みに巷で純正で強いイグニッションコイルはこのR8か、R35GT-R用のコイルが良いみたいです。

あとは、LPGエンジン用のコイルが点火力が強いとの情報もあります。

特にこのR8はSR系やRB系に取り付ける人が多いみたいで取り付け用のキットまで販売されています。

また、ホンダ系に移植する人もいるようです。

なんでも、R35用のコイルはドエルタイムがほにゃららでECUをチューンしなきゃならんとか何とかと難しい話が出てました。

というか、同じAUDIでポン付けできるR8用を選ぶのはその時点で迷いの余地なしなんですが。

 

早速取り付けにあたりますが、今回はプラグもどうせならと新調しました。

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TT8N1.8T 純正はBKR6ERX-PSが指定なんですが、私はひとつ熱価を上げたBKR7EIX-Pを使ってます。

6番だとやけすぎている感じがして…

因みにこれがBKR6ERX-PSの焼け具合です。

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焼けすぎでは無いですか?

色々と調べました、キャブ時代はこんがりきつね色がいいとか、インジェクションなら白くても平気とか、しかしこのブツブツみたいなやつはさすがにやばいんじゃないか?と思います。


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これは、7番手のプラグです、中々いい感じではないでしょうか?

写真では黒いですが、実際はもう少し白い感じです。

なぜか、VR6 3.2は元々熱価が7番なんですよね。

今回はBKR7EIX-11Pにしました。

この11というのは、プラグギャップが1.1mmに設定されていますよという意味です。

このプラグを使うことで、わざわざ自分でプラグギャップを1.1mmにセットしなくても大丈夫な訳です。

今まで使っているBKR7EIX-Pは0.8mmから1.0にしてあり、そこからまた1.1mmにするのも電極に負担がかかりそうだったので、初っ端から1.1mmになってる物にすることにしたのです。

因みにこのプラグを純正で使っている車は

ホンダのS2000インテグラ等の様です。

S2000なんかは結構純正でもコイルのパワーが強いみたいですね。レッドゾーン9000rpmでも1.1mmのギャップで失火せずに回しているということです。

しかし、なぜターボ車の方が空気を押し込んで爆発力が高いはず?なのに番手が低く、NAの方が番手が高いのでしょうか?

不思議です。

それだけ、NAの方がエンジンを回すからでしょうか?

 

それはさておき、早速交換するわけですが。

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まず、コイルのヘッドの形状も違いますが、コイル自体がこの位長さが違いますね。

若干R8のコイルの方が長いです。

まぁこの位ならカプラーも届くと思います。

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私の1.8Tエンジンは初期型なのでエンジンのヘッドが違います。

 

拾い画になりますが

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これは1.8T後期のエンジンです。これなら、まだ差し込めばいいだけなような気もしますが、恐らく長さが合わないかもしれません。

調べてないのですが、TT8N後期用のコイルとTFSIからのコイル(今回のR8も含まれる)でもヘッドは同じように見えますが長さが違うのかも?分かりません。

 

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そのまま取り付けて見た感じですが…

明らかにぶかぶかすぎますね笑

高さ的には30mm程浮いてます。

しかし、コイルのゴムの部分に被れば密閉は出来るので、

10mm厚のゴム板を用いてこの隙間を埋めようと思います。

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養生テープで型を作っていきます。

マジックで穴の位置をマーキングしていきます。
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その養生テープをゴム板に貼り付けてゴム板に穴を開けて行きます。コイル部分穴はドリルというか手持ちがなかったのでフリーハンドで切った後軽くバリ取りをした程度なのでちょっと汚い感じになりましたが…まぁこれがDIYの醍醐味でしょう。コイルのゴム部分をしっかりと隙間なく包んでくれれば良いのです。

所々、フィラーキャップの部分とかは上手いこと避けられるようにゴム板をカットしていきます。

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先にゴム板にコイルを4本とも取り付けてからプラグホールにセットすることにしました。

あとゴムだとどうしても所々浮いてしまうと思ったので、ゴム板の奥と手前に鉄製のプレートを加工してゴム板の抑えとして取り付けてやりました。

これは、プラグホールにゴミが入らない様にする事はもちろんのこと例えば雨の日や湿度が高い日にプラグ付近に湿気が入ると漏電してスパークが弱くなってしまうので、それを防ぐ必要があります。

プレートは長穴タイプにして上手いことコイルを止めるネジで止めるようにして所々コイルに当たるところやオイルフィラーキャップ付近など当たる部分を削ったりして対処しました。

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初期型のコイルはネジでエンジンヘッドに固定できたのですが、この後期型は単純にはめてあるだけ?のようなので何となく走行中の振動で浮いてきちゃったりして失火すると嫌なので、念の為コイルの頭の上を通るように1枚プレートを走らせてコイルが浮かないようにしました。

そして今回はプラグのネジ部とプラグの頭とコイルの先の受け側にコパーグリスを塗りました。

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これで少しでも接点が良くなればなぁと言うところです。

 

さて、試運転と行きますが、この火を入れる時緊張しますね。エンジンかかるかなぁって。

しかし、緊張するも普通にかかったのでまずは良し笑

 

最初の変化としては粒が細かい感じがしますね。

今まではボボボボボって感じで4気筒の?粒感というのがありましたが、今回はブーって感じというか連続音に近い感じになりました。

 

走り出して分かったのはそんなに低トルクが上がる訳では無いですね。むしろ、低トルクは細かくなったように感じます。

でも、それは回転の上昇がスムーズだからかも分かりません。

私的にはもっと低トルクが上がるかなと期待したのですが、トルク云々よりスムーズにエンジンが吹け上がるので、低速トルクというより下から湧き上がるような乗り味になったのはあります。

この強化コイルが本領発揮してくるのは中回転〜高回転域ではないかと思います。回していってもどこまでもスムーズにパワーが着いてくる感じがします。加速感的に過給してるかなと思ったら全然負圧領域だったというのは結構あります。

今4速で走っているのに、3速に入っているようなトルク感というか、なので3速から4速に上げようかなと思ったら既に4速だったという事があります。

交差点を曲がるのに3速で全然ギクシャクせずいけますね。

3速1000rpm位です。

 

例えばの話ですが、アクセルをガッツリ踏んでやったとします。

とっさにエンジンはとりあえず燃料を多く吹くはずです、そんな時点火力が弱かったら失火というか、ちゃんと着火しきらない事があったかもしれません、しかし、今回コイルを強化したことでそれらがしっかりと着火してくれる事でしっかりとエンジンから出力を出せて加速が鋭くなった感じがあるのかもしれません。

結構加速してる最中ってのは失火まで行かなくともプラグからスパークが飛びにくくなり燃えきらなくて爆発力が弱くなることは多々あることのようです。

特に回転を上げていった場合エンジン内に入ってくる流速も早くなりますし、混合気も濃いめになってきますのでそれだけプラグがスパークしにくい環境になるのですから。

それはつまり、ターボ車なんかでは過給して加速していれば高回転じゃなくとも、タービンからの過給圧で流速は上がるし燃料も濃くなるのでターボ車では着火ミスは結構ありうるんだと思います。

そういった面がなくなり全てにおいて爆発がしっかりとされればその分パワーを出すことが出来て下からスムーズに回転が上がるんだと思います。

 

それ以外にもメリットはありました、アクセルに対するツキがいいように感じます。

反応がよくアクセルに対してスパッと回転が上がるのは気持ちが良いですね。

シフトダウンの時なんかも回転合わせが決まるので嬉しいです。

また、シフトアップの時もスムーズです。

 

因みに…

コールドスタート時のハンチングみたいなのは治りませんね笑

クランクケースの負圧値が、普段より大気圧よりなので、もしかするとその辺から二次エアをすっているのかも?

でもエラーに乗らないので微々たるもんなのかも知れません。

他に原因がありそうです。

もしかするとO2センサーがそろそろやれてきているのかもしれません。

なんせアクセルオフで時折パンっとアフターファイヤーするようですので。

新しいコイルにしてからは無いかも?

なんにせよ全体的には安定したパワーが出ているように感じます。

あとは、寿命がどんなもんかですね。

ちょっと古いAUDIやワーゲンの人はこのR8のコイルおすすめだと思います。