流石に私のような一般人には敷居が高いので…
いや、高いと思っているだけかもしれませんが。
(作業を見る限り私には無理だと思いました)歳をとるとそういうのが億劫になるといいますか。
やって貰えるならやってもらった方がいいかなと思ってしまうわけです。
最近はジャッキであげる作業でさえ億劫です笑
かつてまだ私が20代の頃40代半ばの先輩によくそんな作業をやる気になれるなと言われたことがありますが、何となくわかるような気がしてきた今日この頃。
私の知り合いの方に(先生のような人です。)交換をお願いすることに致しました。
お店ではずーっと作業を見ているのは難しいですが、ここでならやり方をよーく見てじっくりと観察できるので自分でもできるのか、はたまたこりゃお手上げだとなるのか判断できます。
以前、私は軽自動車のインナーブーツを交換しようとしてドラシャが抜けてしまい慌てて差し込んだのですが如何せんしっかりとハマっておらずガタガタになったままショップに逃げ込んだ過去があり、この手の作業はトラウマ的作業になります。
あの時本当に焦ったこの車もう動かせないのでは?というか、廃車なのか?とよぎった覚えがあります。何があれかってドラシャの関節部分が外れてしまったのですから。
普通ブーツの中の関節が外れるなんてことないですからね。
そしてその車は廃車になってしまいました。
もちろん、ドラシャの件以外の要因もあるのですが…
前置きが長くなりましたがとりあえず、作業記録を取ります。
まず、ハブのせンターのロックナットを外します。30mmのスプライン形状のソケットが必要です。
結構なトルクで締まってます。
60cm位のブレイカーがあると回ります。
タイヤは着地してないともちろん回りません。
つまり、ホイールのセンターキャップを外してハブのセンターロックにアクセスできるようにする必要があります。
センターロックが緩んだらホイールをまた外してしまいましょう。
そしたら、センターロックを残したままちょっと頭を出してハンマーで叩いてドラシャのスプラインを抜きます。
固着してると厄介ですね。
因みに年代によりここがナットだったり、ボルトだったりするみたいなので注意です。
無事に抜けるくらい緩くなったら今度はアームとハブを固定してる3つのボルトを抜きます。
下からの図です、このボルトはキャンバー角を司っているボルトらしいので場所を覚えておかないとこまりますね。
ついでにレベライザーのセンサーも外しておきます。
外れたらアームとハブを抜かなきゃならないのでバールかなにかでアームを下げるか、もしくは逆にハブをジャッキか何かで上げてアームを下に引くかして抜きます。
続いてミッション側の方も10mmのスプラインのネジを6本外しますと
こんな感じです。
私はてっきりミッション側もスプラインだと思ってたのですが、ミッションとは別になっているんですね。
まったくミッションオイルとか漏れないし
構造がよく分かりました。
さて、抜けましたね。
やはり、根元からちぎれてしまったんですね。
結構オイルは残ってるように見えますが…
途中でブーツが切れてることに気がついてリチウムグリースを注入したからでしょうか?
ここら、また、スプラインを外すのですが、スナップリングがあるので、それを外してからまた頭をハンマーで叩いて抜いていきます。
分離するとこんな感じです。
綺麗にして動きを見てみると面白いですね、こうなってるのかと勉強になりました。
ちょっと見にくいのですが、ちょっとだけグリスが固まってしまってます。
これは、グリスが着いていない状態で少し走ってしまったことにより金属どうしの摩擦熱によって少しのグリスが固まって引き起こされたことらしいです。
つまり、いつしかのあのゴリっと音がした時はグリスが無くなっていたのでしょう。
その音の後にこのブーツ破れが見つかった訳ですから…
まぁしかし、全然大丈夫との事なので、そのままグリスアップして元に戻していきます。
写真があまりないのですが、このドラシャの構造はスプラインに対してこの関節が着いてる感じでこの間接はミッション側は金属の蓋みたいなので栓がしてあり、シャフト側はゴムのブーツでという形ですね。
ブーツのシャフト側は特に留め具はないです。
その代わりかなーりキツイですね。
綺麗なブーツが着きました。
あとは元通りにしていくだけです。
先生ありがとうございました。
この作業、工賃をいっぱい取られる理由がよーく分かります笑
普通に無理ですね。
固着、固着、硬い、入らない、抜けない。
そんなことの連続の作業ですから。
因みに、逆側のインナーブーツもヒビが入ってきてるからそろそろヤバいとの話でした…
またお願いしますっ!(>_<)